チンタイム

Web漫画家丸本チンタのつぶやき

エッセイ漫画と創作漫画はまったく違う

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【あるある】「恋が叶うおまじない」/「小学生女子の寝る前の秘密のルーテーン」 - YouTube

僕はエッセイ漫画は実話漫画、すなわちドキュメンタリーの漫画だという認識で、無理やりオチをつけたり、嘘の演出で盛り上げたりせず、極力事実にこだわって描いてきました。

 

僕がエッセイ漫画を描いてきた6年ぐらいの間にも、エッセイ漫画の流行みたいなものは変わってきているように感じます。

 

以前だと、特殊な設定(職業や境遇など)の夫婦や家族や個人の漫画をよく見かけ、そういったものが人気があったような。これは今でも変わらないか。それ以外で、日常を切り取った絵日記のようなものが主流でした。

 

最近だと、けっこう盛りに盛って、ちゃんと〝漫画〟というような形にしているエッセイ漫画・絵日記が多くなってきたように感じます。無料公開のWeb漫画や絵日記でも人気が出るとお金になるということが浸透してきたからでしょうか。

 

実話だと錯覚するような創作、いわば映画で言うところのモキュメンタリーの漫画も出版社から多数出版されるようになってきています。実話ということになると、読者の作品に対するハードルが下がります。実話だとうまく話が展開しなくても、絵が下手でも許される。そこをうまく利用する形です。

 

嘘多めのエッセイ漫画が人気を博し、それが主流となると、実話を覗き見るというドキュメンタリーの魅力ある作品がなくなっていきます。そういった意味で、実話漫画は死につつあると感じていて、その点もボクが最近エッセイ漫画制作に気持ちが乗らなくなってきた要因のひとつです。

 

YouTubeで創作漫画をやるにあたり、まだ本腰ではないということもあって、過去に描いたエッセイ漫画からの転用も試みています。

 

ただし、エッセイ漫画と創作漫画はまったく違って、実話だと許されるネタが、創作だとただのつまらない漫画になって、ほとんどが使えません。実話にこだわっていたため、創作漫画として成り立つネタが極端に少ない・・・。どうにかこうにか気に入っているエッセイネタをねじ込んでいる状態です。

 

〝実際に起こったこと、本当に実在する人物の言動〟というリアリティがあってこそ、ちょっとした、例えば言い間違いや、ドジやミス、悲しかったこと、嬉しかったこと、おもしろかったこと、可愛らしさ、そういったものに共感ができ、見ていられる、聞いていられるのです。

 

どれだけ突拍子もないことが起こっても、少しぐらいおもしろいエピソードでも、それが他人が寝ている時に見た夢の話であれば、よっぽどよくできた話でない限りつまらないものですよね本来は。そういうことです。

 

今回ボクがアップしたYouTube動画は2本立てですがどちらも実話です。

 

1本目は未公開の、そして2本目は過去に公開済みのネタです。

 

創作ですが〝もにゃちゃん〟という小学2年の女の子が本当に実在するように感じてもらいたいという意図もあって、こういった実話ネタも取り込んでいきますが、割合で言って、今後はもっともっと創作でおもしろい漫画を出していく必要があると強く感じています。

 

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