8「クラスで一番」
正直なところ、今自分で絵が上手いとはまったく思いませんけど、学生の頃は〝クラスで一番絵が上手いやつ〟でした。そのきっかけを作ったのがFくん。
プロアマ問わず、大人になっても絵を描き続けている人に会って話すと、子供の頃に似たような体験をしている人がけっこういます。僕にとっては、これだったというエピソードです。
でも、プロとしては僕のレベルの絵ではどうにもならないということは早い段階で気づいていたので、絵だけではない漫画の道を選択したわけですけど、こちらはこちらで難しい世界。
(^_^;)
インターネットがなかった時代と比べて、今はイラストや漫画を描くための情報を得るのが簡単ですし、誰でもネットで作品をすぐ出せるので、才能を持った人がその道に進む可能性の高い時代になったと思います。プロでも素人でも、どんなに自分が努力しても敵わないなぁというレベルの人がゴロゴロといますね。
それはそうと、今回は気合の入った顔の担任の先生が登場しました。
当時、先生でも授業で使うチョークは白と赤、それに黄色ですか、それぐらいの色しか使っていなかった時代に、茶色や緑なども入ったチョークを、たぶん自腹で購入して僕にくれました。見方を変えれば、えこひいきです。今は個性を伸ばすとか言いつつ、出る杭は必要以上に打たれる不思議な時代です。幼稚園保育園の演劇などで主人公が複数人いたり、運動会で順位をつけないなど、横並びの平等教育の時代では、今回の僕の担任の先生がとった行動と同じようなことをやるのは難しいかもしれませんね。
次回は最終回でシリーズのまとめになりますけど、最後までお付き合いください。
それでは次回をお楽しみに〜!
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