11月1日(日)に5年ぶり2回目の大阪都構想(大阪市廃止)の住民投票が行われます。
前回は僅差で反対派が勝ち否決。
大阪市がなくなるかなくならないかという大きな住民投票なわけですけど、大阪以外の都道府県にお住まいの方は、出身地が大阪という人でもないかぎり、さほど関心はないのではないでしょうか。
僕は大阪市内に40年以上住んでいますので、もちろん関心はありますし投票にも行ってきます。
でも、この大阪都構想をよく理解しているかと言えばそんなことはなく、正直よくわかりません。
(´・ω・`)
「そんなもん、ちゃんと調べろよ!」と言われるかもしれませんが、賛成派の主張を聞いてみると、たしかにその通りかもしれない、大阪の未来にとっては必要なことかもしれないと感じますし、反対派の意見を目にすると、大阪市民にとっては間違いなくデメリットの方が大きいんじゃないか、大阪の中心が沈めばそれは大阪全体にとってもマイナスなのでは、という気がしてきます。
大阪に住んでいる人にもわからないのです。
これまで大阪都構想に関心のなかった人がいたら、ためしに賛成派と反対派の意見をフラットな気持ちで見てください。
賛成派と反対派、真逆のことを言っていたり、デマや誤報もあり、どちらが正しいかわからなくなりますよ。
投票権のある大阪市民も、維新や吉村さんが好きだから賛成とか、逆に嫌いだから反対とか、そういったなんとなくの理由で賛成したり反対している人が多いです。
どちらの言い分を信じるか。
前回と同様、今回も事前の世論調査では賛成派と反対派の数が拮抗していますが、これはそういうことなんだと思います。
よくわかっていない大衆に賛成か反対かを問うと、数はちょうど半々ぐらいになるでしょう。
住民投票をするだけでも何億円もの税金が使われます。
よくわからないものを勝つまでジャンケンで何度も市民に問うのは、どうなんでしょう。
考えた結果、僕は反対の立場をとることにしました。
理由は以下の通り。
1.東京にはなれない
まず今回の住民投票で賛成多数でも大阪市が解体再編されるだけで大阪都にはなりませんが、たとえのちに都になったとしても東京都のような街には大阪はならないでしょう。
44年しか生きていない僕ですが、僕が子供の頃よりも大阪には活気がなくなってしまいました。
僕は大阪という街が大好きなので、どうにかならないか、という思いはあります。
しかし、今回の大阪都構想で大阪が良くなるというには根拠が弱いと感じます。
かつて大大阪と言われた大阪がパワーダウンして東京との差が広がったのは、二重行政とかそんな単純な理由ではないはず。
東京は首都で、天皇陛下がいて、企業の本社が集中していている。
大阪が東京のように市を廃止して区割りにしても、それだけで東京のような街には到底なれません。
それなのにまるで都というネーミングで東京と同じになるような誘導の仕方をしているようで何か違和感があります。
2.今やるべきことか
ご存知の通り、今年は新型コロナで大きく揺れた年でした。
今回はコロナを理由に都構想についての説明会も少なく、またコロナ により投票率は落ちるかもしれません。
そういう時をあきらかに狙っています。
ただでさえわかりにくい都構想。
この人々の心が乱れたバタバタとした特異な年に、大阪の未来がかかった大きな住民投票を行うという人たちを僕は信用できません。
3.現状の大阪に不満がない
大阪で生活して44年、僕は大阪に不満を持ったことは一度もありません。
子供の頃は貧しく、今も裕福とは言えませんが、大阪という街が好きです。
解体、再編など現状では望んでいません。
以上が、僕が大阪都構想に反対する理由です。
もし、大阪市民が損をしても大阪全体が良くなる可能性が高いのであれば賛成とします。
大阪が立ち直るのは簡単ではないでしょう。
どうにかするための代案があるかと言われれば残念ながらありません。
でも、やってみないと良くなるか悪くなるかわからない大手術をするのはリスクが大きすぎます。
痛みを伴うし、失敗する危険もあるが、成功すれば必ずよくなる、そういった説明がほしいです。
これは大阪遷都構想の第一歩だ!と言われれば、おもしろいので賛成するかもしれません。
吉村さん人気らしいですし、今回は賛成が勝つかなぁ、それともまた反対の方が少し多くなるのかなぁ。
(^^;
これまで関心がなかった人も、11月1日(日)の大阪都構想の住民投票の結果、少し興味を持って見守っていただけたらと思います。
■□■□■□■□■□